はねしろにっきちょう

創作してる人の至極プライベートな独り言。

大事なもの。

また少し間が空いてしまったし、今もものすごく眠い。


物を手放す事が苦手だ。「物を大切にする」と言えば聞こえはいいが恐らくそれ程丁寧ではないし、気持ちまで振り回されてどっと疲れてしまう事がある。
小学生の頃、お土産で買ってもらったクマのキーホルダーを側溝に落として無くした時は一週間近くそこを通る度に泣いた。
ぬいぐるみ、アクセサリー、化粧品、小物、頂き物、初めて書いた小説、脚本、自分の声が、友人の芝居が見れる、聞けるDVDやCD。何にでも思い入れがあって「断捨離」なんて言葉から程遠い。

最近部屋の模様替えの必要が出来てしまい、部屋の模様替えを強いられた。
実家を出て同棲していた時期があるので、この家具の配置、物の配置で過ごしてまだ、五年程になる筈だ。
しかし物が多い。その上、断捨離が致命的に出来ない。
家の屋根裏に自室を持っており、幸い屋根裏にはかつて反物(私の実家は元呉服問屋)を置いており今は何も置いていないスペースがあるので、そこの埃を払って色々物を置いていこうと決めたのだが、既にホームセンターで大きなケースを二つ買い足して流石に両親に見咎められた。
デザインが気に入って買った中身の無い化粧品、もう穴を塞いだのに取っておいているピアス、Q-potが出したビスケットをあしらったガラゲー、高校生の頃の日記帳、ネタ帳、まとめ買いした小説、中学生の修学旅行で買った手鏡と飴玉が入っていただろう小瓶、小学生の頃に吹いていた焼き物のオカリナ、流石に此処まで捨てられないと、こう、私は何なんだ!となる。なっている。
思い出深いから捨てるのが嫌なのかと言うと、別にそういう訳ではない。
同棲はした物の、諸々が発覚して散々泣いて別れた人に買ってもらったアクセサリーを取っておきたい性分でもない筈なのだ。でも物に罪はないじゃないか、と、現に取っておいている。

もう築七十年以上を数える木造の家に、しかも結婚の予定すら無いにしても土地を継ぐ気がいっさら無い身としては、非常にまずい気がする。
大人になるとこういう現実も降りかかるのか……と、少々必要以上に頭を悩ませている。